帝王の誤算〜第七章〜

帝王の誤算

前章までは、「城田とはどういう人間なのか?」に着目され、本書は進んできた

第七章では「連広とはどういう会社なのか?」に重きを置いているように思える

 


 

第七章 ガラパゴス

物語は昭和から平成に入る

このタイミングで、城田は常務から専務に昇格をする

ここまでくると、城田が連広の社長になる道筋がみてくる

 

連広は現業、日本市場における広告代理事業においては、圧倒的な実績がある

一方で、

 

・海外との連携

・クリエイティブ強化、ニューメディア開発

 

といった新しい領域への取り組みが弱い

本章ではこの弱みが露骨になる

 

広告代理店業界2位の弘朋社と、国内自動車メーカー第二位「ニッシン自動車」を中心に話は進む

ニッシン自動車は、連広と弘朋社で広告の取り扱いをしており、連広も300億以上の売上があった広告主である

弘朋社はその巧みな戦略で、ニッシン自動車の専任代理店になる

つまり、連広が持っていた300億以上の売上が0になることを意味する

古いしがらみに囚われている連広を、弘朋社が初めて出し抜いた事になる

弘朋社はその頭脳プレーで連広に追いつこうとしている

 

例を挙げるなら、

 

・海外との連携

米国広告代理店2位の「オルフェウス」と合弁会社を設立

ニッシン自動車の海外展開を支援を目的とする

 

・クリエイティブ強化、ニューメディア開発

渋谷と難波の街頭ビジョンやポスターを買い占め、ニッシン自動車の新車を「街ジャック」でプロモーション

テレビや新聞でも取り上げられる結果となる

 

これは、パワープレイの得意な連広にはできない芸当だった

見事な頭脳プレーで連広を追い込む弘朋社

そんな中、弾けるバブル

広告宣伝費が昨年を割る

今までにない危機的な状況になる連広

 

連広、もとい城田は、今後どうなっていくのか……

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