帝王の誤算〜第一章〜

帝王の誤算

鷹匠裕 著

帝王の誤算 小説 世界最大の広告代理店を創った男

角川書店

 

広告代理店勤務の友人にオススメされ購入

「リアルで生々しい」と

登場人物や組織、会社はフィクションではあるが、所々著者(元広告代理店勤務)の経験が盛り込まれている模様

 

帝王とは?

誤算とは?

この小説は何を訴えたいのか、紐解いていく……

 


 

第一章 新米秘書

本書の舞台となるのは、「連広(れんこう)」という日本最大の広告代理店

また、主人公は「倉澤真美(くらさわまみ)」

真美はこの連広の常務取締役である「城田毅(しろたつよし)」の秘書として入社するところから物語は始まる

城田は新聞に広告を掲載する、新聞局の元局長であり、連広の歴代社長は新聞局出身の人間が多いことから、時期社長とも言われる人間である

 

真美は1年ほど前に、夫の敏明と死別している

敏明の死因は業務中に起こった心臓発作

連広は日本最大の広告代理店ということもあってか、その多忙ぶりも日本一だった

「連広・十の掟」と題されるものがある

その中に、

 

取り組んだら放すな。殺されても放すな、やり遂げるまでは。

 

というものがある

そう、夫の敏明は、過労死(だと思われる)

※実在する日本最大の広告代理店にも「鬼十戒

」というものがあり、その会社で新入社員が過労死したのは、記憶に新しい

 

ただし連広はその事実を認めようとはしない

夫・敏明の父、宗明はヤメ検と呼ばれる、検事退職後に開業した弁護士であるが、「連広の責任を追求する」と、裁判を起こす姿勢

 

そんな中、連広には「思いやり雇用」と呼ばれる、社員が現職で亡くなったとき、その子供を優先的に採用する、いわゆるコネ入社がある

真美にはすでに子供がいたが、まだ2歳

入社するとしても20年先の話である

 

しかも、ヤメ検の宗明が訴訟でも起こすものであれば、その制度も利用しづらくなる

そう思っているとき、真美にある考えが浮かぶ

 

「思いやり雇用という制度を拡大解釈して、私が入社できないか?

そして会社の中から、敏明が死に追いやられた真因を突き止められないか」

 

当然、難色を示す人事部であるが、敏明の上司であった城田が「自分が責任を持つから」と、入社が認められる

そうして、城田の秘書となった真美と城田の物語が、はじまっていく……

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です